自立と依存のスパイラル3
思いのほか長くなってしまいました。
自立と依存のスパイラル1
https://voicemakepro.hatenablog.com/entry/2020/05/19/053020
自立と依存のスパイラル2
https://voicemakepro.hatenablog.com/entry/2020/05/26/080220
こちらの続きになります。
「自立する」とは一体どういう事なのか、自分なりに考えてきたことをまとめています。
以前は「自立する」をこのように考えていました。
●自立とは誰にも頼らず、経済的にも立って、1人で生きていくこと。
●1人で何でもできなくてはいけない
●自信を持てれば自立への道はスムーズだろう
わかるでしょうか?
自分の外側に自分を自立「させて」くれる何かを求めている他力本願な依存であることを。
強烈に他人を求めているからこそ、自立への(自分への)ハードルが異様に高いのです。
思うような自立ができないために(無理難題を自分に吹っ掛けているのだから当然)、できない自分を責め続けます。
いつから自分の中にこのような考え方があったのか。
これは親からの影響が大きいです。
12歳くらいまでは親(養育者)に頼って生きていきます。価値観、こだわり、好き嫌い、生活習慣、あらゆるものの基準となっていきます。
私の親は
・自分が望んでも手に入らなかったこと
・手に入れる覚悟ができなかったこと
を私たち子供に言い続けてきました。
本当は「子供に」ではなく、「自分に」言い聞かせて責めていたのでしょう。
思い通りにならない自分の人生に、時に悲しさや不安、面倒くささなどの感情を全部怒りに変えて、子供にイライラして憂さ晴らしをしたのだと思います。
こう書くと最低な親ですが、今はわだかまりもなく当時の親の心境も理解しているつもりです。
そして私も含め、単に長く生きているだけの大バカ者はそこら辺にゴロゴロしています。
こうなると子供は子供の役割を全うすることが難しくなります。
小学生の頃から親の話を聞いてなぐさめてあげなくてはいけないとか、親が納得するまでちゃんとなぐさめてあげないと怒り出すとか、父親のお葬式で母親が泣いて泣いて何もできないので高校生の子供が喪主をしたとか。
これらは子供の仕事ではありません。
大人の仕事です。
子供がうまくできなくて当たり前です。
うまくできる必要もありません。
うまくできずに周りの大人がその子を責めるなんて言語道断です。単なる憂さ晴らしです。
極端な例ですが、こういうものの積み重ねで他人との境界線(依存する区別)があやふやにわからなくなって、間違えた自立を自分に課していき、自立と依存のスパイラルとなるのではないかと考えています。
それはこれまでも書いてきたように、大人になったからといって解決も解消もされるわけではなく、40代、50代になっても自分を苦しめます。
●真の自立が何かわからない
●どこから手をつけたら良いのかわからない
●何が問題なのか見えない
からです。
その解決を目指す方法は様々にあります。
カウンセリング、コーチングなどがよく知られたところでしょうか。
最近では筋トレ!という人もいます。
私は「声」から気づいて変えていけるとお伝えしています。
勘違いしてはいけないのは、これらの方法は単に自分に伴走してくれるのだということ。
親の呪縛を解き放って自立した自分にさせてくれるわけではありません。
やるのも気付くのもその後の生活を送るのも自分なのです。
私は自立と依存のスパイラルに気付いてから自分の感情に振り回されることが本当に少なくなりました。
時折、感情が前面に出てきますが、「出てきているな」と俯瞰して眺める事ができています。
そして振れ幅は小さくなったものの、やはり自立と依存は繰り返しています。
目指すところは常に中立、ニュートラルな状態です。
自分自身がニュートラルであると、周りの環境や目の前の現実がかなり違ってくるのではないでしょうか。
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