それは思い込みなのでは?
歌のレッスンをしていて高い音に声が届かない、どうしても低くしか音を取れないということがあります。
楽に出る高さのはずなのに、そのフレーズではなぜか出せない。
これ、誰にでもあることです。
でも本人は音が低いことに気づいていないのです。
だからピアノでその音を出して手助けするのですが、音が低いことはわかってもそこから声を高く上げていくことができない。
「もっと高い音ですよ」
「もう一音高い音ですよ」
と言っても上がってこない。
私の頃の先生なら激怒して
「あなた!全然音が上がってこないのよ!やる気あるの⁉︎」
と言われました。
「ひぃぃ😱💦」
とやっとの思いで上げた音、大丈夫なら何も言われずに次のフレーズに進みました。
これは先生が怖くて、音を外して更に怒られる恐怖を抱えながら絞り出した音です。
音を出す体感よりも、この時味わった感情で音の出し方を覚えてしまったので、次もこの感覚で音を出します。
私がレッスンをしている時に同じ状態に陥いる生徒さんが多数います。
同じように自分が味わった恐怖で音を上げて欲しくはないので、何度も「もっと上げて」と繰り返していました。
でも音は低いままなのです。
何が音を上げられずにいるのだろう⁇
他に生徒さんがピン💡とくる伝え方はないものか?
ずっと考えていました。
ある日受験生の方が
「私は恥ずかしがり屋だから歌に向かない」
と言いました。
たしかに真面目で良い子で慎重です。
「歌に向かない」と言ったのはある意味本当で、ある意味言い訳です。
そこで気付きました。
この受験生は「私は恥ずかしがり屋」と言って、自分の考えている真面目で良い子で慎重な枠組みから出ていないのだと。
普段なら問題なく出る高さの音です。
それがこのフレーズでは難しい。
難しいならどうすれば楽に出るのか考えなくてはならないのに、「恥ずかしがり屋」で話を終了しているのです。
この受験生は「真面目で良い子で慎重」でいることで褒められたりトラブルを避けて来られたのでしょう。
成功体験を持っています。
この受験生がその枠組みから出るということは、
(まだ出たことないけど)更に音を外して失敗をして生きていられないくらいの逆成功体験を積んでしまうのでは、という恐怖なのです。
大袈裟だと思いますか?
本人も私がこう話したら「そんなことww」と言って笑いました。
「大丈夫よ。絶対に死なないし、ちゃんと音は出せるようになるから。でもその枠組みから出ないのなら一生目指す音は出せないよ。」
私がこう言うと
「そうですよね…死なないですよね…」
と真剣な表情で言ったのです。
実は心当たりがないわけではなかったのです。
そして歌ってみればちゃんとその音が出せている!✨✨
音が出せたことは誰よりも本人がわかっています。声を出した瞬間のパッと明るい表情、目の輝きは作ろうと思ってできるものではありません。
心の奥底から「できた!」となった瞬間です。
こうなると私のような恐怖の感覚から出す声ではなく、あのパッと明るくなる感覚から声を出すようになります。
恐怖の感覚で出す声では決してあの表情や目の輝きはありません。
実情は「声が音を正確に出せていない」です。
これはテクニックの問題なのか?
思い込み、意識の問題なのか?
どちらなのかでアプローチの方法が変わります。
気合いや根性でできる場合もあれば、それでは解決できないことが同じ問題でも起こります。
今、目の前に壁があるのならどういうアプローチが健全でしょうか。
もしかすると、自分の思い込みから不健全なアプローチで自分をすり減らしてはいないでしょうか。
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