自立と依存のスパイラル2
前回、私が声と話し方のレッスンや研修を行いながらも全く自分に自信がなくて、いつも空虚だったという内容を書きました。
その続きになります。
自信がない状態からどうやって自信がある状態に持っていくのか?
当時はこんなことばかり考えていました。
今、書きながら思わず笑ってしまいますが、当時は真剣でした。
自信なんてやってみた事の積み重ねでしかありません。
それがうまくいっても、いかなくても、その経験からわかったことを次に活かしていけると、自信になるのだと私は考えます。
「自信さえあれば」と何処かから私に自信が授けられるのを待っているだけで、何も変えていこうとはしませんでした。
自信がない理由はいくらでも挙げられました。
誰かに「大丈夫。あなたはできている」と言ってもらいたくてしょうがない時期でした。
完全に何処かの何かに依存しています。
誰かに助けてもらいたかったのですが、助けも求めていませんでした。
何を助けてもらいたいのか自分でわからなかったからです。
ここから暗闇に落ちていくのは早かったです。
動かなくては、やらなくてはと気ばかり焦るのに体は動かない。
自分を責めながら行くところまで行くと、今度は寝る間も食事も惜しんで動き回る。
そしてまたプツッと糸が切れて動けない。
これを何度も繰り返しました。
自立→依存→自立→依存です。
この時、私は大きな勘違いをしていました。
自立とは誰にも頼らず、経済的にも立って、1人で生きていくこと。
依存とは常に誰かや何かがいないと生きていけず、人に何でもやってもらって甘えること。
どちらも全く間違えではありませんが、極端です。
特に強く思い込んでいたのは、
「1人で何でもできなくてはいけない」
という事でした。
誰かと関わると必ずトラブルが起きる。
そこに時間とエネルギーを使うヒマはない。
誰とも関わらずに仕事だけできるようになりたい。私のレッスンスキル、演奏レベルなどの腕さえ良ければ誰とも関わらずに仕事に呼んでもらえて、余計な付き合いなく仕事だけしていられる。…なんて本気で思っていました。
明らかにおかしいです。
1人でできる事なんて限られています。
すぐに頭打ちになります。
人とトラブルが起きるのは実は仕事は関係なく、自分の在り方や状態でいくらでも変化します。
たくさんの方が様子のおかしい私の話を聞いてくれ、アドバイスをくれました。
自分が伝えたい事がわからず、とっ散らかった話をするのもイヤでした。
アドバイスはピンとこず、自分の納得できるものを求めて雑誌の占いコーナーを書店で片っ端から読んでいました。
本当に危ない人です。(占いを否定しているのではなく、自分の納得いく答えを探し回るという意味で)
自分の状態が自立と依存を繰り返しているのだとわかった時は雷に打たれたような衝撃でした。きっかけはもう忘れてしまいましたが、何かの雑誌でのコラムだったと思います。
「自分1人で何でもできることが自立ではない」とあり、初めて自立と依存について考えたのです。
自立と依存は表裏一体であること、
真の自立は人と適切に関わる事ができること、
依存は悪ではないこと、
依存を知らないと自立も知り得ないこと
決して当時の私が欲しかった言葉ではありませんでしたが、初めて自分を責めることなく、自立と依存を繰り返してきたことを受け入れられました。
もう少しだけ、次回に続きます。
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