できない約束をする
先の見えない不安の中にいると、自暴自棄気味になって感情的に騒ぎ立てる人、何でもとにかくやってみようと手を広げていく人が目立つなぁと思います。
実はこのような事態になる前から今、噴出している不安の種は個人個人の中にずっとあったと思うのです。
今になって急に出てきたものではないのではないでしょうか。
この種が今回のことをきっかけに目を背けることができなくなったという話です。
世の中で成功を収めている人の話を聞くと、まぁ大抵「波乱万丈」の末に今があることが多いです。
こういった話に自分を重ねて励まされる人も多いでしょう。
では実際に自分に置き換えてみると、目を背けてしまうのです。具体的にどうなってしまうのかわからない、怖くて大変なことが待ち構えているのではと想像するからです。
先の見えない、わからない事を考えて行動に移すのはできればやらずに生きていきたいのです。
そういう中で、何が良いかはわからないけれど、思い付くもの何でもやってみようとチャレンジすることは素晴らしい事だと思います。
やはりやってみないとわからないからです。
大変だけど、今回の事態を多方面からチャンスと捉えて「向き合って」いるのです。
ご自分の商品、サービスは「良いもの」と自負されていると思います。だからこそ、より多くの方に知って欲しいし、買って欲しい。そしてファンになって継続して欲しい。
この事ばかりに目がいって、ビジネスをする上で最も大切な「信頼」を失ってしまうことのないようにしていきたいものです。
どういう事かというと、自分の商品、サービスには「当てはまらない人」もいるという事です。
例えば美しい憧れのタレントさんと同じ化粧品を使うだけでは、そのタレントさんと同じお肌にはなりません。
食生活に気をつけたり、運動をする、などもあり決して化粧品だけではないはずです。
それをあたかもこの化粧品を使うだけでタレントさんと同じになる、と謳うのです。
また、教室を運営している場合はお休みにするのか、レッスン代金は返金するのか、レッスンをつづけるのか、悩む所だと思います。
その時「返金はできません。自主的に休みたい場合でもお月謝はいただきます」と言ったらどうでしょうか。
こう言う気持ちは痛いほどわかりますけれど。
反対に「こういう人には当てはまらない」「レッスンは続けるが、お休み希望の人は返金もします」と言ってくれたらどうでしょうか。
信頼感が増し、本当にこの商品、サービスを求めている人がその後も継続して買ってくれる可能性が高くなります。
とにかく売れれば良いという気持ちから、全ての人に万能であるかのような話をしたり、なんだか不満が残る対応は、信頼度が下がり、後々のビジネスに影響されると私は考えます。
自分の商品やサービスを自負しているからこそ、思わず「できない約束」をしてしまいやすくなります。
良いことだけでなく「当てはまらない人」を伝えるのも今後のご自身を支える信頼度になると思います。
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