別の問題を引き寄せる
もう20年ほど前だったと思います。
企業が男性の育児休暇取得を実施するにあたり、ハードルが高い、制度の活用が進まない背景を特集した番組を偶然観ました。
始まったばかりの制度でしたから、今よりももっと男性の育児休暇が取得しにくいという話だったと思いますが、印象的な場面がありました。
出産を控えた女性とその夫の会話です。
女性は夫も育児休暇を取得して、生まれてから2ヶ月(たった2ヶ月!)を一緒に育児をして欲しいと夫に言います。
夫は育児休暇取得の前例もないのに2ヶ月も休職したら元の居場所に戻れないのではないか?
それはできないと2人の意見は平行線でした。
女性も男性も初めての出産で何もかも不安しかなかったのだと思います。
産まれてくるのは待ったなし。
女性が、会社に対して何の行動も起こさない夫に言った一言がありました。
「あなたが会社に行かなくても、仕事しなくても会社は廻るのよ」
だからたった2ヶ月くらいの育児休暇を取得して代わりのきかない親業を共にやっていきたい、という意図だったと思います。
あなたなら、これを言われたらどう感じるでしょうか?
人によって受け取り方は違うと思います。
女性の言いたい事はわかります。
子供が生まれるコトの重大さ、親として当事者としての自覚をしたら、制度を利用せずに会社に行く事は最優先なのか?ということ。
男性の言いたい事もわかります。
これから子供が生まれて、自分が家族をどんな時も支えなければならない、まだ見ぬ得体の知れないプレッシャー。
そんな時に2ヶ月も仕事しないなんて、今後どうなるか?
大変失礼ながら、この時私は、この女性はこれまで何かしら意志やプライドを持って仕事をしてきたのだろうか?と感じてしまいました。
「あなたの代わりなんていくらでもいるんだから」
という言葉に聞こえたのです。
この女性が自分に対してずっと感じ続けてきたことかもしれません。
この男性はこれまで自分の仕事に意志もプライドも持って取り組んできたと思います。
だからこそ、家族を支えるために休職することを躊躇しているのでしょう。
女性からのこの一言でこれまで何となくやり過ごしてきた表情は、急に何か意志を持ったものに変わりました。
男性の中の何かを刺激されたようでした。
単純に家庭と仕事を比べる事はできません。
どちらも重要です。
女性、男性関係なく全ての人にとって重要です。
この2人のどちらが正解、どちらが悪いというのもありません。
ただ、この会話から育児休暇取得とは別の問題が立ち上がったのがわかります。
「あなたは本心ではそう思ってきたのか」
という感情面での問題が。
言葉にはその人が自覚できていない意識が思わず出てきます。
声はもっと顕著です。
ウソをつく事はできません。
大事な場面に限って「思わず」出てしまうのです。
自分の意識を自覚することは大切ですが、実際にこういう場面に遭遇しないと自覚できません。
しかし声にはその前からしっかり表れていますから、声から修正して問題を未然に防ぐことは可能なのです。
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