力が湧く視点
私が初めての海外でアメリカに居た頃、これまで自分の知っている世界とは全然違う世界があることに驚きました。
事前に色々調べたり話を聞いていましたが、実際に自分が感じた空気感は誰からも聞いたことはありませんでした。
特に驚いたのは、どんなに困難だと思う時も
「難しいのはわかる。でもあなたならきっとできる。で、どうしていこうか?」
といつでも前向きでなんとかしようと力を貸してくれる姿でした。
英語も下手でうまく伝えられないのが辛いと言った私に
「当然だ。あなたは日本人なのだから。上手に正しい英語を話するのはネイティブである我々の役目だ」
「日本人は発音だの文法だの気にしすぎて英語を話さない。だから我々がいつまでも日本人の英語に慣れない。
もっともっと喋って世界中の人が日本人の英語に慣れるようにしよう」
と言ってくれた時は目からウロコの考え方でした。だからといって下手な英語のままでいいとも思わず、必要以上に自分はダメだと責めることもなく、あの時出来るだけの英語を丁寧に話することができました。
大学時代、イタリア人の先生に習っていた時も
「あなたはステージの端で客席に背中を向けていても必ず人に印象を残す。だからあなたは縮こまっていては滑稽なのだ」
と言ってくれたのはその後もものすごい自分の励みになりました。
ついでに。
「あぁ、あなたは後ろ姿も優雅な絵画のようだね」
と言っていただいたのは素直に嬉しかったです。70歳を越えた男性の指揮者の先生でした。
いやらしくなく、自然と背筋が伸びる言葉をたくさんかけていただきました。
英語やイタリア語で言ってもらった言葉なので、日本語にするとちょっと面白い感じになりますが、私はこの時まで日本人からこのような背筋が伸びて堂々とできるような力添えをしてもらったことはないと思います。
もちろん、これまで日本人からもたくさんの励ましも力添えもありました。
でもどこか後ろ向きなもの言いが多かったと思います。
「苦しみの先には幸せが待っているから今は苦しくてもがんばろう」
「いいことなんてそんなに起こらない。自分で自分を褒めて励ましていこう」
「大人になるということは顔で笑って心で泣くこと」
なんていうのが多かったです。
全く励まさられませんでした。
余計なことを聞いてしまった気持ちになったくらいです。
励ましの言葉を欲しがっていたのもありますが、これらの言葉に励まさられなくてはいけないのか?納得できない私はダメなのか?と考えていました。
日本はダメでアメリカやイタリアが素晴らしいという話ではありません。
ただ日本人の多くは「今」の話よりも「まだ見ぬ未来」の話をする方が好きなようです。
未来は誰にもわからないので、不安という足元がグラグラしている中で頑張らないといけないような雰囲気があります。
それはなかなかしんどい事ではないでしょうか。
私が実際に励まされた言葉は全て「今」を認識して未来を作っていくものでした。
力が湧いてくるのを感じました。
自分の声は自分が一番聞いています。
当然、発した言葉も自分が一番聞いています。
何度も使う言葉は自分を作り上げていきます。
表情にも、立ち居振る舞いにも、考え方、思想にも影響していきます。
人にかける言葉はもちろんのこと、自分に聞かせる影響大の言葉はどういうものが良いのか、自分に正直に選択していきたいものです。
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