みんなプロだから
私が音楽大学の声楽科の在籍中から言われ続けて辛かった言葉があります。
「プロなんですね」
世間の音楽大学のイメージもあるのでしょう。
小さい頃から音楽漬けとか、常に家ではクラシックが流れているとかとか。
たしかに専門的に学びますから、知識や技術はあるかもしれません。
が、音楽大学ではない所で置き換えてみてください。
法学部卒、工学部卒、文学部卒、教育学部卒、経済学部卒…
皆さんプロではありませんか。
社会人の方はそこで学んだ事を活かした仕事をしていますか?
大学卒業していない方は何のプロでもありませんか?
プロと言われて辛かったのは、何の実績も無いから。これから実績が作る意気込みも自信もなかったから。どうしたら実績が作れるのかわからなかったから。
わからないことだらけの中で、誰かにどうしたらいいのか決めてもらいたかったのだと思います。
歌うこと、声を出すことが本当に辛い時期でした。
後ろに引っ張られながら、向かい風の中を進むようでした。
声を出さない時期も経て、今はなんだかんだで声を出す仕事をしています。
まだまだ学ぶ事は多いけど、素人ではないと自負しています。
皆さん色々な理由で今の場所にいると思います。実績やキャリアの差はあれど、その道のプロです。
その気持ちは姿勢、表情、声に表れます。
あなたならどんな心意気のプロにお願いしたいでしょうか?一緒に仕事をしたいでしょうか?