届く声、伝わる声とは
私は音楽大学で声楽を学びました。
声楽というとどのようなものをイメージするでしょうか?
太った人が高い声で歌い上げる
オペラとかいう芸術っぽいことをしている
笑ってしまうような妙な歌い方をする
私の受験前のイメージはこんな感じでした。
ピアノはやっていたものの、受験を決めてから歌を始めたので貧相なイメージではありますが、本当のところ多くの方がこんな風に思っているのではないでしょうか。
あの歌い方を見よう見まねでやってみた、指揮者を凝視してユラユラと体を揺らす変な合唱に
時々遭遇します(ごめんなさい!)
声楽で学ぶことは何でしょう?
もちろん音楽的な解釈、表現、テクニックではありますが、もっと根本的な「伝える」「届く」という事を学びます。
姿勢、顔の角度、表情、手振り身振り、声の響き、などなど全て「伝える」「届く」ためのものです。
歌の内容はほとんどが恋愛です。
愛の喜び、愛の苦しみを「何もそこまで」というくらい歌い上げます。
そうしないと先生に怒られるし、単位はもらえないし。
喜びや悲しみに感情移入しすぎてはとても歌えません。
どこか冷静でいながら伝えるのです。
歌には歌詞がついています。
日本語をはじめ、イタリア語、ドイツ語、フランス語辺りは基本です。
どうすれば声が届くのか、言葉が伝わるのかを繰り返し演習します。
ここまで声楽について長々と書いてきましたが、これは人との会話が元になっています。
誰かとの語らい、心の叫びです。
声楽は舞台上で演奏するからこそ、ああいう声を出しますが、普段の話し声にも当然使えます。ただし、少し応用させて。
音響機器でマイクが使われるようになると、声楽のような発声ではうまくいかない場合も出てきます。電話なども同じです。
広い部屋、狭い部屋、大人数、1対1での会話、マイクのある無し、など場面によってどんな声でどのように伝えると届くのか、少し意識するといつものご自身の声と話し方が変わります。
声楽の人は楽天的な人が多いです。
私は自分を楽器にして伝えること、届けることができるという自信からではないかと考えています。
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