自分の声が嫌い
「録音した自分の声を聞くとあまりの変さにびっくりします。自分の声は大嫌いです」
お会いした方に「ご自分の声は好きですか?」と聞くとほぼ全員からこのようなお答えをいただきます。
私も初めて自分の声を意識した時は、あまりにも普段聞いているイメージと違って驚きました。そしてやはり皆さんと同じように感じました。
「自分の声が嫌い」ということはどういう事でしょうか?
・人前で話するのが苦手
・自分自身をそのまま受け入れられない
(自己肯定感が低い)
といった側面が見えてきます。
声は言葉を伝え、コミュニケーションをとるための手段です。
であるにもかかわらず、「どのように自分の思いを伝えるか」はほとんど教わる機会がありません。
強いて言うなら、幼児期や小学校低学年くらいまでに「貸して」「いいよ」「ごめんね」「ありがとう」など挨拶程度のコミュニケーションは教わるでしょうか。
本来なら、その上で自分の好みや才能を知り、「自分が何をしたいのか」を表現するわけです。
しかしながら、日本の学校教育では「みんなで揃えて」を強調されます。
そこから外れると叱られたり、笑われたりして「失敗しないように」という思いを強固にしていきます。
声を出して自分の思いを伝えるのにコントロールと抑圧の区別ができなくなっていきます。
「ここは明るい声で」
と思ってできるのがコントロール、できないのが抑圧です。
失敗しないように、声を抑圧して人前で話すると、抑揚のない一本調子の話し方となります。
そんな訓練(?)を長年積み、ある時自分で進路を決めるよう言われます。
こんな状態で能動的に自分の行く道を決めることができるでしょうか?
途中で方向転換したいと思った時、前向きな気持ちから行動できるでしょうか?
現在の日本の学校教育が全て悪だとは思いません。日本の学校は欧米の学校と違い、中学校まではどの科目も万遍なく学びます。
そのおかげで、ほぼ全員がそこそこ歌が歌え、体力も伸び、知識を得て、文字を読み書きして、計算ができます。
その一方で不登校生の数は爆発的に増えています。様々な受け皿もありますが、なかなか根本的な解決にはなっていないと思います。
私は誰もが自分自身をそのまま受け入れることで、他人を知り、多様性を認めていけると考えています。
ちなみに、以前私が研修をしたとある営業部署は皆さん自分の声が大好き!でした。
失敗を失敗ととらえず、そこから学び、次へ活かしていく明るくバイタリティ溢れる方達でした。
性格的には活発な方、控えめで大人しい方、様々なタイプの方がいらっしゃいました。
そして全国にある営業部署の中でもこの方達は断トツの好成績なのです。
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